びわ湖マラソン2026大会ログ|前日の発熱、湖岸の風、30kmからの失速
2026年3月8日、びわ湖マラソン2026を走ってきました。
今回の目標は、3時間10分。
公式記録は、グロスタイム3時間16分26秒、ネットタイム3時間15分30秒でした。
目標には、ネットタイムで5分30秒届きませんでした。
ただ、今回のレースはスタートラインに立つ前から、いつもとは少し違いました。
大会前日の体温は37.4度。
「明日、走れるのだろうか」
そんな不安を抱えたまま、大会当日の朝を迎えました。
さらに、会場へ向かう満員電車、スタート直後から180を超えた心拍表示、湖岸に出てからの風。そして、30kmを過ぎてからのペースダウン。
目標には届かなかったレースでしたが、走れることへのありがたさと、フルマラソンの難しさを改めて感じた一日になりました。
今回は、びわ湖マラソン2026を、当日の出来事やGarminに残ったデータとともに振り返ります。
大会前日に37.4度の発熱
大会前日、体温を測ると37.4度ありました。
ものすごく高い熱というわけではありません。
それでも、翌日にフルマラソンを控えていると話は別です。
「ここまで準備してきたのに、出られないかもしれない」
そう思うと、かなり焦りました。
マラソンは、大会当日だけで完結するものではありません。
何週間、何か月と練習を重ね、走る距離や強度を調整しながら、その日に向けて身体をつくっていきます。
仕事や日常生活の合間に時間をつくって走り、疲労が残りすぎないように考えながら準備する。
だからこそ、大会直前に体調を崩すと焦ります。
ただ、焦ったところで体温が下がるわけではありません。この時点では、翌朝の状態を見て判断するしかありませんでした。
熱が下がり、走れることに感謝
大会当日の朝、もう一度体温を測ると、熱はなんとか下がっていました。
僕はその時点での身体の状態を確認し、大会に参加することにしました。
もちろん、熱が下がれば必ず走ってよいということではありません。発熱後の運動は、ほかの症状や全身状態も含めて慎重に判断する必要があります。
今回は僕自身の判断で参加しましたが、前日にはスタートラインに立てるかどうかも分からなかったレースです。
3時間10分を切りたい。
目標のタイムで走りたい。
ランナーとして、そうした気持ちはあります。
でも、その前に大会会場へ行けること、スタートラインに立てること、そして42.195kmに挑戦できること自体が、決して当たり前ではありません。
この日は、いつも以上に「走れること」への感謝を感じながら家を出ました。
膳所駅で待っていた満員電車
会場へは、JR琵琶湖線の膳所駅から京阪電車へ乗り換えて向かいました。
ところが、ここで予想していなかった出来事がありました。
京阪電車の車内は、大会に向かう人たちでいっぱい。
簡単には乗れないほど混雑しており、最終的には駅員さんに外から押してもらって、ようやく乗ることができました。
「東京の満員電車か……」
と思うほどでした。
乗っていたのは、わずか数分です。
それでも、これからフルマラソンを走る前に、満員の車内で身体を圧迫されながら立っているのは、思った以上に大変でした。
短い時間でしたが、ここで結構体力を奪われた感覚があります。
これからびわ湖マラソンに参加する方は、会場までの混雑も想定しておいたほうがよいと思います。
乗り換えや移動も含めて、大会当日のコンディショニングなのだと感じました。
スタート前は3℃。でも風は少なかった
Garminには、当日の気温が3℃と記録されています。
アップをしていても、とにかく寒い。
身体を動かして温めても、スタートを待っている間に、また冷えていくように感じました。
一方、スタート時には風がそれほど強くありませんでした。
びわ湖周辺を走るため、風の影響は気になっていましたが、スタート地点では比較的穏やかでした。
「今日はタイムを狙えるかもしれない」
前日の発熱や移動中の疲れは気になりながらも、スタート前にはそんな期待も出てきました。
そして、いよいよレースが始まりました。
開始1kmで心拍数が180を超えた
スタートして、まだ1kmほど。
時計を見ると、心拍数はすでに180を超えていました。
「これは、やばい……」
さすがにそう思いました。
まだレースは始まったばかり。ここから残り40km以上あることを考えると、かなり高い数字でした。
前日の体調が影響していたのか。
スタート直後の高揚感があったのか。
それとも、心拍計が正確に測れていなかったのか。
記録だけから原因を決めることはできません。
ただ、そのときの僕に分かったのは、時計に普段とは違う数字が表示されていたこと。そして、それでも身体は動いていたことでした。
脚は動く。
走っている感覚も、極端に悪いわけではない。
「身体は動いている。このままのペースで頑張ろう」
そう考え、ペースを大きく落とさずに走り続けました。
28kmまでは4分20秒台を維持
最初の1kmは5分02秒でしたが、2km以降はペースが上がりました。
2kmから28kmまでは、おおむね4分18秒〜4分30秒/km。
15kmから22kmにかけても、4分19秒〜4分26秒/kmで走っています。
3時間10分を達成するには、単純計算で1kmあたり約4分30秒のペースが必要です。
前半から中盤までは、目標に向けたペースを保つことができていました。
前日の発熱や高い心拍表示がありながらも、身体は動いていました。
「このままいけるかもしれない」
走っているときは、そう感じていました。
湖岸に出ると、風との戦いが始まった
スタート時には穏やかだった風も、湖岸に出ると少しずつ感じるようになりました。
びわ湖の景色を近くに感じながら走れるのは、この大会の魅力です。
でも、湖岸は風を遮るものが少ない。
向かい風を受ける場面では、同じペースを保とうとしても、いつもより力が必要になります。
身体は前に進めたいのに、風に押し戻される。
目標ペースを守ろうとすると、そのぶん少しずつ体力を使います。
もちろん、後半のペースダウンをすべて風のせいにすることはできません。
前日の体調、序盤からのペース、身体の疲労。いろいろな要因が重なっていたと思います。
それでも、今回のびわ湖マラソンは、湖岸に出てから風との戦いでもありました。
29kmから少しずつペースが落ちる
Garminのラップを振り返ると、29kmから変化が見え始めます。
- 29km:4分33秒
- 30km:4分40秒
- 31km:4分43秒
- 32km:4分48秒
- 33km:4分53秒
- 34km:4分56秒

急に走れなくなったわけではありません。
1kmごとに数秒ずつ、少しずつペースが落ちています。
風に体力を奪われたこともあったと思います。
そして30kmを過ぎたあたりから、「明らかにペースが落ちている」と自分でも感じるようになりました。
フルマラソンでは、30km以降に身体が変わることがあります。
頭では分かっていても、実際にペースが落ち始めると苦しいものです。
前半と同じように走っているつもりでも、時計を見るとペースが落ちている。
3時間10分という目標が、少しずつ遠くなっていきました。
家族の声援で、少し盛り返した
苦しくなってきた30km過ぎ。
そこで、家族の声が聞こえました。
応援の声に気づいた瞬間、少し力が戻りました。
身体が急に回復したわけではありません。
それでも、もう一度前へ進もうと思える。
マラソンの声援には、不思議な力があります。
家族の声に背中を押され、気持ちを立て直して走りました。
35km付近、ついに歩いた
35km付近で、僕はついに歩いてしまいました。
Garminの判定では、ウォーク時間は6秒。
ほんの短い時間だったのかもしれません。
それでも、自分の中では「歩いてしまった」という感覚が強く残っています。
止まりたくない。
できれば最後まで走り続けたい。
そう思っていても、脚が思うように動きませんでした。
「あのときペースを落としておけばよかったのか」
「序盤の心拍数を見た時点で、判断を変えるべきだったのか」
「湖岸の風に対して、もう少し走り方を変えられなかったか」
いろいろなことが頭に浮かびます。
それでも、ここでレースが終わったわけではありません。
少し歩いたあと、脚がわずかに回復し、なんとかもう一度走り出しました。
決して格好のよい走りではなかったかもしれません。
でも、一度歩いても、再び走り出せた。
それも今回の自分のレースだったと思います。
目標には5分30秒届かなかった
35km以降もペースを戻すことはできませんでした。
40kmは5分11秒。
41kmは5分16秒。
42kmは5分30秒。
最後まで苦しい走りが続き、公式記録はグロスタイム3時間16分26秒、ネットタイム3時間15分30秒でした。
目標としていた3時間10分には、ネットタイムで5分30秒届きませんでした。
もちろん、悔しさはあります。
前半は目標に近いペースで走れていただけに、「もう少しいけたのではないか」とも思います。
その一方で、大会前日には走れるかどうかも分からない状態でした。
スタートラインに立ち、湖岸の風と戦い、家族の声援を受け、一度歩きながらも再び走り出し、ゴールまでたどり着きました。
目標には届かなかった。
でも、ただ失敗しただけのレースでもありません。
マラソンは、走力だけでは決まらない
今回改めて感じたのは、マラソンは単純に走力だけで決まるものではないということです。
体調。
会場までの移動。
スタート前の寒さ。
湖岸の風。
序盤のペース判断。
時計に表示される数字と、自分が感じている身体の状態。
いろいろなものが重なって、42.195kmの結果になります。
そして、数字だけでは分からないこともあります。
Garminには、ペースや心拍数、ピッチが残ります。
そこに、自分がそのとき何を感じ、どう判断したのかを重ねることで、今回のレースが少しずつ見えてきます。
うまくいったレースも、うまくいかなかったレースも、自分の身体を知る材料になる。
だから、また走る。
次のレースでは、今回の経験を生かし、もう少し自分の身体と丁寧に向き合いながら走りたいと思います。
目標の3時間10分には届きませんでした。
それでも、前日には分からなかったスタートラインに立ち、最後までびわ湖を走れたことには感謝しています。
また次へ。
今回の5分30秒を、次のレースで少しずつ縮めていきたいと思います。
