僕はなぜ走るのか|走り続ける理由
「なんでそんなに走るんですか?」
ランニングを続けていると、ときどき聞かれます。
確かに、冷静に考えると不思議です。
仕事や日常の合間に時間をつくって走る。
暑い日も寒い日も走る。
フルマラソンなら42.195kmも走る。
苦しい思いをしてゴールしても、しばらくするとまた次のレースが気になってくる。
僕自身、これまでフルマラソンを15回以上走ってきました。
自己ベストは3時間13分33秒です。
それでも、まだ走っています。
なぜ走るのか。
改めて考えてみると、僕にとってランニングは、もう単なる「運動」ではなくなっている気がします。
速くなるのが純粋に面白かった
走り始めた頃から今まで変わらないのは、
「もっと速くなりたい」
という気持ちです。
ランニングは分かりやすい。
昨日まで走れなかったペースで走れる。
10kmのタイムが縮まる。
フルマラソンの自己ベストを更新する。
やってきたことが「タイム」という数字になって返ってきます。
もちろん、頑張れば必ず結果が出るほど簡単ではありません。
でも、
「もう少しいけるかもしれない」
と思える。
そして目標を達成すると、また次が見えてくる。
自分でも、
「どこまで行くねん(笑)」
と思います。
でも、その終わりがない感じもランニングの面白さなのかもしれません。
ランニングは思いどおりにならない
ただ、ずっと順調だったわけではありません。
しっかり練習しているのに身体が重い。
思ったようなペースで走れない。
疲労が抜けない。
身体に違和感があって思うように練習できない。
同じ自分の身体なのに、驚くほど毎日違います。
そしてフルマラソンは、その日までの準備があっても何が起きるか分からない。
だから面白い。
うまくいかなかったら、
「何がダメだったんだろう?」
と考える。
練習なのか。
ペースなのか。
身体の状態なのか。
次はどうしようか。
そして結局、またシューズを履いて走ります。
答えが簡単に出ないから、飽きない。
これは、僕が長く走っている理由の一つだと思います。
走ることで、自分の身体を考えるようになった
僕は普段、理学療法士として人の身体を見ています。
大学院では、人の動きや筋活動、姿勢のコントロールについて研究してきました。
でも、自分自身の身体について考えさせられる時間は、ランニングにもたくさんあります。
今日は脚が軽い。
今日は股関節が動きにくい。
呼吸は楽なのに、なぜかペースが上がらない。
同じ練習でも日によって感覚が違う。
長く走っていると、
「人の身体って、本当に面白いな」
と思います。
そして今では、その興味がピラティスにもつながっています。
ピラティスで自分の身体を感じる。
そのあと走ってみる。
すると、「今日はここが動きやすいな」と感じることがある。
逆に走っていて感じた違和感を、ピラティスで身体を動かしながら考えることもあります。
最近は、
走ることと身体を知ることが、僕の中で少しずつ一つになってきた
ように感じています。
速くなりたい。でも、それだけじゃない
もちろん今でも速くなりたいです。
自己ベストも更新したい。
そこは全然変わっていません(笑)。
ただ、以前と少し違うのは、
「どうすれば速くなるか」だけではなく、
「どうすれば長く走り続けられるか」
も考えるようになったことです。
20代、30代、40代、50代。
年齢とともに身体は変わります。
今と同じ練習をずっと続けられるとは限りません。
だったら、そのときの自分の身体と付き合いながら走ればいい。
タイムを狙うときは狙う。
休むときは休む。
走る以外の方法で身体を整えることもする。
速さを追うことと、長く走ることは両立できる。
今はそう思っています。
結局、走ることが好きなんだと思う
こうして理由を考えてみると、
成長できるから。
身体について考えられるから。
気分転換になるから。
目標ができるから。
いろいろあります。
でも最後は、ものすごくシンプルです。
僕は走ることが好きなんだと思います。
いいタイムが出ればうれしい。
気持ちよく走れれば、それだけでもうれしい。
逆に全然走れなくて、
「今日はやめとけばよかったな」
と思う日もある。
それでも、また走りたくなる。
走る前は少し面倒だったのに、走り終わると、
「やっぱり走ってよかった」
と思う。
その繰り返しです。
10年後、20年後も
これから自己ベストを更新できるかは分かりません。
もっと速くなるかもしれない。
いつかは今より遅くなるでしょう。
それでもいいと思っています。
10年後、20年後。
タイムが今とは違っても、
シューズを履いて外に出て、
走り終わったときに、
「やっぱり走るのって楽しいな」
と思えていたら、それが一番いい。
だから僕はこれからも、自分の身体を知りながら走っていきたい。
そしてPILARUNでは、
速くなるための方法だけではなく、
長く、楽しく走り続けるために、自分の身体とどう付き合っていくか
も書いていきたいと思っています。
それが、今の僕が走り続けている理由です。
一緒に、長く、楽しく走っていきましょう。
